山 行 報 告
2011/11/18  丹沢・広沢寺弁天岩     メンバ:酒井、新村 記録:新村


スリングを連結して固定分散 ナッツのディレクション 要減量のリーダー… ハンガーへのスリング掛け方悪例

                      写真Cの説明:ボルトハンガーのヘッドは打ち抜きのため、直接スリングを掛けるとヘッドのエッジで
                                     スリングが切断する危険性がある。また、無名メーカーや自作のハンガーの場合バリが
                                     出ている場合があるので、さらに危険性が増すため、カラビナをかけ延長用スリングを
                                     クリップするのが望ましい。
 
                                

 

【記 録】

 取り付きには7時40分到着、平日なので誰もいない。
 まずは確保支点の作り方の復習から始める。手持ちのスリングで、3つのリングボルトから固定分散で支点を作ろうとするが、スリングが短く角度と長さの調節がうまくできない。

 結局、120cmと60cmのスリングを連結し、その状態で各支点への掛け方を教わる。スリングを束ねて末端をエイトノットで結ぶには長さが足りず、スリング間の角度が大きくなるため(最大でも60度まで)、別の細いスリングで編みこみ固定する。

 今日は右壁を酒井さんがWアックスでリードする。ロープを3回引かれたらビレイ解除と確保支点の回収、ロープアップして次に3回引かれたら登ってよし。他にパーティー間の遣り取りは無し。

 この方法だと強風下やリッジの回り込み等、声が聞こえ難い状況でもパーティー間の意思の疎通が比較的スムーズだとか。右壁は前回登った左壁よりも、ホールド、スタンスが多いので登り易い。

 相変らず、懸垂下降はガクガク下りて進歩なし。バックアップ用のロープスリングの締め過ぎで、ロープの繰り出しが上手くいかない事が原因だろうと指摘される。

 一休みして、浅いクラックへのハーケンの打ち方を教わる。ハーケンの浅打ちや重ね打ちの場合は、抜けた時にハーケンの紛失を防ぐため
 @ ランニングビレー用のスリングにスリップノットを作る
 A ハーケンに@でタイオフする。
 B タイオフした状態でハーケンを打つ。
 C 打ちこんだハーケンに流れ止のスリングをつけ、最後にランニングビレー用のカラビナにクリップするという手順が必要。

 ハーケンが効いてくると本当に高い金属音がする。続いてナッツのセットの仕方を教わる。しっかりセットしたナッツでも、想定した方向以外にロープが引かれると簡単に外れてしまう。

 防止策としては長めのスリングを使うと共に、別のナッツでアシストして荷重方向を一定にする(デレクション、詳細は写真を参照)天気も良くないので、今日はこれでおしまい。

 セルフレスキューは、23日の鷹取までお預け。後から3パーティー入ってきたが、最後までの残ったのは単独のおじさんだけだった。